戒名のはなし (歴史文化ライブラリー)価格: 1,785円 レビュー評価:4.0 レビュー数:1 戒名は金次第という一般的な認識が広まっているが,実際には仏の教えを受けた弟子としての名前である.であるから,死後に与えられるというのはイレギュラーなのである.生前,徳をつむことが出来なかった者が,お布施という形で寺院に寄進することによりその代替手段となっただけであり,それは本来の姿ではない.また,差別戒名の問題についても正面から論じている.国際的な視野を持った仏教者,学者としての見識が垣間見られる. |
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戒名―なぜ死後に名前を変えるのか価格: 2,100円 レビュー評価:4.5 レビュー数:2 「戒名」についてちゃんと説明した本は、これの古いバージョンが出た十数年前にはほとんど皆無だったが、今もそれほどかわっていない。この間、著者による別の本も含めていくつか「戒名」をめぐる著作が出たが、本書がベストである。「仏教」と「葬式」が必ずしもマッチしなくなってきた新しい時代を見据えて、あらためてこの日本の不思議な仏教文化の謎に迫る。
基本的には批判がメイン。寺院の経済事情を中心に歴史をふりかえったり(仏教界の生き残り策)、その社会的な機能を問うてみたり(死者の地位や資産の表現)、宗教的にはどうなのよという話をしてみたりしつつ(日本人の霊魂観=だんだん「ご先祖様」になる過程が大事 |
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